ほっこり俳句 芒種(6/6〜6/20)

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「ほっこり俳句」とは、

私たち農園主が農作業中に思い浮かぶ感動を、俳句の形で表現する試みです。

今回は芒種(ぼうしゅ)。

小満→芒種(6/6-6/20)→夏至

稲や麦などの穀物は、芒(のぎ)という種の殻にトゲがあります。

たくましい芒を持った麦が収穫を迎え、秋に美しい芒が生える稲の種を蒔く季節です。

梅雨が始まり、大地は恵みに満たされます。

この時期には、美しい夕焼けが現れることがあります。

美しい夕焼けを見るためには、

適度な雲の量や高い湿度、大気中の塵や埃の存在、太陽の位置が低いなど、さまざまな条件が必要です。これらの要素が揃うと、心を打つような光景が広がります。

稲穂を収穫するためにも、さまざまな力が働いています。

田を耕し、肥料をまき、種を蒔き、水を張り、雑草を取り除き、時には田を干して水を抜き、雨を祈ったり晴れを願ったりします。

稲は、人々の手だけでなく、土や太陽の力によって育まれるのです。

稲作は、日本の伝統文化の一つです。

以前訪れた伊勢神宮の休憩所で見た映像で忘れられないことがあります。

その映像で伝えられていたことは、稲作が神と人との共同作業であり、年間1500回以上もの祭りが五穀豊穣を願い、恵みに感謝するために行われていることでした。

私は農園を立ち上げる前、13年間稲作に携わってきました。伊勢神宮での出来事を経験した後は、より一層稲作に情熱を注ぐようになりました。

現在は畑作に取り組んでいますが、その心持ちを大切にし、日々精進しています。

私たちの身の回りに起こる小さな出来事も、誰かの願いや支えのおかげで成り立っていることに感謝を忘れないようにね、

と、

太陽が語りかけてくれているかのような芒種の夕暮れでした。

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